シート防水

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シート防水とは?

シート防水とは、その名の通りシートを張ることで防水する方法です。
基本的には厚さ1〜2.5mmのシート1枚で防水層を形成できます。
シート材はさまざまな性質の材料が開発されていて、状況に応じた選択をすることができます。
その施工の簡便さや価格面から、屋上の防水によく用いられます。

メリット

・伸縮性のあるシートを用いるため、地震の時にも建物本体の動きに柔軟に追従し、防水層が切れにくくなっています。
・シート1枚で防水層と露出仕上げを兼ね、施工の簡便さに加えて工期の短縮にもなります。
・他の防水工法と比較して、コストパフォーマンスに優れています。
・シートは工場の検査を通過した既製品のため、安定した防水性能が期待できます。

デメリット

・シートとシートの継ぎ目が防水上の弱点になりやすいです。一定の施工技術が求められます。
・複雑な形状の下地には、シートの継ぎ目がたくさんできてしまうため不向きです。
・接着材で下地に張るため、接着が悪いと「ふくれ」が発生してしまいますので、ある程度広く平坦な下地が要求されます。
・シート自体の耐久性はありますが、他の防水材と比べると破れやすいので、定期的な点検や状態に応じたメンテナンスが必要です。

参考価格

4,000円〜7,500円/平米(地域や施工業者、下地の状態等により異なります。)

シート防水材料の種類

シート材は原材料の種類により5つに大別され、それぞれに特性が異なる防水層が形成されます。
現状では、加硫ゴム系、塩化ビニル樹脂系が一般的なシート防水としてよく施工されています。

加硫ゴム系

「加硫」とはゴムに弾性を与えるために硫黄等を加えることで、一般的にゴムと言えば加硫ゴムです。
弾性のあるゴムシートを防水材として使用します。
安価ですが強度は比較的弱く、人の歩行がある場所には不向きです。
また、鳥のついばみ程度で傷付く恐れがあります。

非加硫ゴム系

「加硫」を行なっていないゴムのことです。
加硫ゴムとの大きな違いは、可塑性(=引っ張った時に伸びたまま元に戻らない性質)があることです。
これにより建物本体の変形にも対応できます。コンクリート下地の屋上等の防水に向いています。
加硫ゴム系シートと比べ、接着性や施工性に優れますが、耐候性と耐熱性に劣ります。
一方で加硫ゴム系シート同様、人の歩行がある場所には不向きです。

塩化ビニル樹脂系

材料の塩化ビニル樹脂は自己消火性があり、燃え広がらない素材として知られています。
ゴム系シートに比べ、強度や耐久性に優れ、人の歩行がある場所にも施工できますが、反面、柔軟性は劣ります。
また、シート同士は熱で溶かして接着することが可能で、一体化した防水層が形成されます。

エチレン酢酸ビニル樹脂系

エチレン酢酸ビニル樹脂はEVAとも呼ばれ、さまざまな分野で用いられている樹脂材料です。
防水シートに表面には極細な起毛加工が施され、接着力を高めています。
特長としては、セメント系の接着剤を使用するため、シートとセメントの複合的な防水効果が期待できます。
また、湿った下地にも施工できますので、天候にあまり左右されず工期の短縮を図れます。

熱可塑性エストラマー系

熱可塑性エストラマーは、常温下ではゴムのような弾力的、高温下では軟らかく可塑的という、ゴムとプラスチックの中間的な性質を持っている素材です。
また、人体に影響の無い含有物質、容易にリサイクル可能であるなど、環境に配慮した素材で近年注目を集めています。

シート防水の工法

シート防水には3つの工法があります。

機械的固定工法

接着剤を使わず金具で下地に固定する工法です。
シート防水の中で最もポピュラーな工法で、施工の容易さが特長です。
下地との間に緩衝材を入れるので、下地の影響を受けにくく改修工事にも向いています。
一方、強度が出にくいため、人の歩行がある場所には不向きです。

接着工法

下地とシート裏面に均一に接着剤を塗って張り付ける工法です。
接着性を良くするためプライマーという下地材をあらかじめ塗布しておきます。
施工後は人の歩行が可能です。

密着工法(湿式工法)

エチレン酢酸ビニル樹脂系にのみ適用される工法です。
下地の乾燥を待たずに施工でききるのが特長です。

メーカー

シート防水を得意とする主要メーカーと商品名を紹介します。
それぞれ取り扱いのあるシート材の種類が異なります。
また、独自に工法を開発し大臣認定を取得しているので、同じシート防水でも施工方法には多くのバリエーションがあります。

・アーキヤマデ株式会社
 「リベットルーフ」(塩化ビニル樹脂系)

・田島ルーフィング株式会社
 「ビュートップ」(塩化ビニル樹脂系)
 「プラストシート」(加硫ゴム系)

・シバタ工業株式会社
 「エスシート」(加硫ゴム系)

・住ベシート防水株式会社
 「サンロイドDN防水システム」(塩化ビニル樹脂系)

・東洋ゴム化工品株式会社
 「トーヨーシート」(加硫ゴム系)

・ハセガワケミカルシート販売株式会社
 「サンエーシート」(エチレン酢酸ビニル樹脂系)

・早川ゴム株式会社
 「サンタックIB防水システム」(非加硫ゴム系)

・三ツ星ベルト株式会社
 「ヒートジョイナー」(加硫ゴム系)
 「ウェドリーシート」(エチレン酢酸ビニル樹脂系)

・ロンシール株式会社
 「ロンシール」(塩化ビニル樹脂系)



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