アスファルト防水とはどういうものですか? メリットとデメリットを教えて下さい。

アスファルトを浸透させたシートを下地に貼り重ねて、防水層をつくる工法です。 シートは「アスファルトルーフィング」と言い、専用のフェルトにアスファルトを浸透させた上に、両面をアスファルトでコーティングした製品です。 現在では、従来のアスファルトの性能を向上させた「改質アスファルトルーフィング」が主に用いられます。

シートの接着方法でアスファルト防水はさらに3つの工法に分けられます。 ひとつは「熱工法」と言う工法で、接着用のアスファルトを釜で溶かしルーフィングを貼付けていきます。 古くからある信頼性の高い工法ですが、現場に大きな溶融釜を設置するため、大掛かりな工事になりがちです。 また、煙や臭いを発生するため周囲への配慮が必要です。 もうひとつが「トーチ工法」と呼ばれる工法で、ルーフィングの裏面を、トーチバーナーという器具であぶって溶かしながら貼り付けていきます。 熱工法に比べて施工性がよく作業自体は簡単ですが、あぶり加減によって防水性能が左右され、あぶり不足になると接着性が弱く水漏れの危険があります。 最後のひとつが「常温工法」と呼ばれる工法です。 ルーフィング裏面に粘着層がついていて、ローラーで貼り付けるだけで防水層となるので、安全・簡便に作業が進められます。 どの工法もアスファルト防水としての性能はいっしょで、他の防水と比べて耐用年数が長いのが特長です。

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