なぜベランダの床の塗装がはがれたり、ひび割れするのですか？

戸建て住宅などベランダの防水にはFRPが多く使われています。FRPはポリエステル樹脂をガラス繊維で補強した材料です。この材料を使った工事では、ろうそくの原料などになる白色半透明の固体のパラフィンを使いますが、このパラフィンがFRPの表面に残り、このパラフィンをしっかり取り除かないで、ベランダの床に塗装するとすぐに塗装がはがれる原因になります。

この場合、通常、工事の保証期間以内に起こるので、工事をした会社にやり直しを依頼しましょう。なお、正しい工事が行われても経年変化が起きて、はがれやひび割れが起こります。放置しておくと雨漏れするので、早めに塗り直しをした方が良いでしょう。

その際、FRP防水専用のアクリルウレタン樹脂や、アクリルシリコン樹脂の保護塗料を使用すると、トップコートの変色・ひび割れ・剥がれなどのトラブルが起きにくくなります。なお、塗装のはがれやひび割れがあったときに、その下のFRPにまでひび割れが発生していたら、できるだけ早く工事をしましょう。