防水工事にはどんな種類・方法があり、それぞれの簡単な特徴は?

防水工事には、施工形態で分けると、「水を通さない膜を作る施工方法」、「水を通さない膜を張る施工方法」、および「水を通さない膜を張ったものを、さらに膜で重ね合わせる(複合する)施工方法」の3形態があります。

「膜を作る」施工方法は、塗膜防水と呼ばれ、液状のウレタンやFRPなどの材料を防水工事現場で塗って防水能力のある膜(層)を作る施工方法です。工法の名称としては、ウレタン塗膜防水やFRP防水があります。特徴として、メリットは継ぎ目のない防水面ができることです。デメリットとしては、現場での施工のため膜の厚さを一定にすることが難しいことです。

「膜を張る」施工方法は、シート防水と呼ばれ、合成ゴム系や塩化ビニル系の材料でつくられた防水能力のあるシートを防水工事現場で防水面の上に接着したり、機械で固定したりして防水能力のある膜(層)を作る施工方法です。工法の名称としては、合成ゴム系シート防水、塩化ビニル系シート防水などがあります。特徴として、メリットは材料が均質で防水品質が安定していること、および張り付けるだけなので工事が簡単なことです。デメリットは、継ぎ目ができることで、継ぎ目部分の段差の処理をしっかりしないと防水効果が失われることです。

「膜を張ったものを膜で重ね合わせて(複合)する」施工方法は、複合防水と呼ばれ、液状のアスファルトと防水性能のあるアスファルトシートを積み重ねて、防水面(層)を作る施工方法です。工法の名称にはアスファルト防水があります。特徴として、メリットは2層以上積層されるので、防水性・耐久性が高いことです。デメリットは工事のときにアスファルトが臭い・煙を発生することです。

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